舌の位置の影響

舌のくせ

正しい舌の位置とは?

不正な舌の位置や舌癖は様々な健康被害を及ぼし、歯並びにも悪い影響が出てしまいます。以下は正しい舌の位置です。舌が正しい位置にあるとき、舌は全体的に上顎に張り付き、舌の先端は「スポット」と言われる位置にあります。

舌のトレーニングのページはこちらをご覧ください。

正しい舌の位置
正しい舌の位置
舌の先端が「✖」の位置(スポット)にある。
舌の先端が「✖」の位置(スポット)にある。

・正常な舌の位置(スポット)より低位にある舌の影響

・低位舌の影響①➡口呼吸になる

低位舌は、舌が下がることにより、呼吸における空気の通り道である気道が圧迫され気道が狭くなってきます。これにより鼻で呼吸するより口で呼吸した方が楽に呼吸ができるため口呼吸になると言われています。

口呼吸をすることによって唾液が乾燥し、リゾチームの働きが悪くなって虫歯や歯周病、口臭などおのトラブルを起こしやすくなります。 口呼吸呼吸に比べて酸素の摂取量が少なくなります。 脳に十分な酸素が供給されず集中力が低下し、代謝も落ちます。現在流行中の新型コロナウィルスの感染も懸念されます。

・低位舌の影響②➡歯並びや咬み合わせ、顔立ちが悪くなる

舌が上顎に触れないことにより上顎骨へ舌の刺激が届きにくく上顎の成長発育を劣成長に導き、上顎の歯列が狭くなってきます。その結果、前突、叢生、不正咬合、面長の顔貌などを誘発します。

・舌癖の影響

舌突出、異常嚥下などは、舌癖(ぜつへき)と呼ばれ、日常生活の中で、気づかないうちに歯の間から舌が出ていたり、舌を歯に押し付けているような動きをすることを指します。舌癖(ぜつへき)の原因には次のようなものがあります。

舌癖(ぜつへき)の原因

①指しゃぶりの名残

②乳歯の早期喪失

③口呼吸

④ 舌小帯(ぜつしょうたい)の異常

⑤大きな舌

などは舌癖の原因となりうるので注意が必要です。

・舌癖の影響①➡歯並びや咬み合わせが悪くなる

前歯部開咬、上下顎前突、下顎前突などになる可能性があります。開咬になると、前歯でものが噛めないため、奥歯ばかり使うようになり、奥歯の寿命が短くなることがあります。

2.舌癖の影響②➡食べ物がこぼれたり、発音が悪くなる

舌癖の影響で正しい嚥下ができず、噛んだ食べ物が舌に押し出され歯列の外側に出てしまい、口の周りが汚くなります。また、舌が正しく使えないために発音が不明瞭になりやすく、特にサ行、タ行に影響が出ます。

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