子供の矯正(小児矯正)

子供のうちから始める、小児矯正のメリット

矯正治療は大人になってもできますが、子供のうちから始めるとメリットがたくさんあります。

成長を利用して顎のバランスを整える事ができたり、歯が動きやすいのでより短期間に治療が終了したりします。

特に永久歯の犬歯が生える前に矯正治療を始め ると非常に効率的な治療が行えます。

歯が並ぶスペースを作ってあげるだけで、自然に歯が並んでしまうことも多いのです。お子様の場合は、治療を2段階(1期治療と2期治療)に分けて行うことを基本とします。

・ 1期治療は、機能的な問題を速やかに取り除いたり、骨格的な改善を行います。取り外しができる床矯正装置などが治療の中心となります。

・ 2期治療は、ある程度体の成長が終わってから確定的ワイヤー矯正を中心にに行います。2期治療の前に1期治療を行うことにより、非抜歯矯正の可能性が広がります。

従来からある治療は上記の通り、床矯正からワイヤー矯正の流れが多いのですが、現在当院では、インビザラインfirstを使用する1期治療が治療の中心となっています。インビザラインfirstは歯並びの拡大と歯の整列を同時に行えるのが大きなメリットです。また、インビザラインfirstでは機能矯正である下顎の前方誘導装置も設定可能です。

お子様の1期治療(成長期の治療)

1期治療では前歯だけを先に治療したり、う け口を治したり、歯の交換や顎の成長のコントロールを先におこないます。良好なケースでは1期治療だけで、後に生えてくる永久歯が綺麗に並んでしまいま す。個人差はありますが7~8歳頃から始めます(上下前歯8本が生えてくる年齢です)。

1期治療でよく使う装置

もっとも基本的で、多くの人が行う 床矯正コースでは、床矯正装置で顎の幅を広げ、歯を並べるためのスペースを作ります。その後、ユーティリティーアーチというワイヤー装置で前歯の歯並びを整えます。床矯正コースに含まれる費用は以下のようになっています。

☆子供の矯正の費用(検査診断料3万円+基本料金20万円) (治療費詳細)

基本料金に含まれる装置は最初の装置です。

例1 上顎床矯正装置 +下顎床矯正装置

例2 バイオネーター

例3 ヘッドギア+下顎Uアーチ

例4 上顎前方牽引装置+下顎Uアーチ

上顎床矯正装置

上顎を取り外しできる装置で広げます。

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下顎床矯正装置

下顎を取り外しできる装置で広げます。

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ユーティリティーアーチ

ワイヤーで前歯を整えます。

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1期治療で使うその他の装置

矯正の装置は様々なものがありますが、術前診断と患者様の個性に合わせた装置を使用します。 また、治療の進行に伴い、装置の改造、変更あるいは追加が必要な場合もあります。

クワドヘリックス

上顎を広げる固定式装置

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急速拡大装置

上顎を広げる固定式装置

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ヘッドギア

上顎の成長を抑える装置

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上顎前方牽引装置

上顎を前に出す装置

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バイオネーター

下顎を前に出す機能矯正装置

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リップバンパー

下顎の奥歯を移動する装置

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インビザラインfirstを使用する場合との比較

床矯正装置など インビザライfirst
特徴 床矯正装置は夜間使用が中心。歯列拡大、顎間関係改善が目的となる。個々の歯の配列は、ワイヤー矯正で後に行う。永久歯との歯の交換時には、装置を修正する必要がある場合がある。 目立ちにくいので終日使用可能。歯列の拡大と個々の歯の配列を同時に改善できる。永久歯との歯の交換期には使用しにくい場合がある。
通院間隔 〇 1か月に1度 ◎ 2~3か月に1度
見た目と治療効果 目立つ装置が多いため、夜間使用が中心となる。治療目的により装置の変更が必要な場合がある。 目立たない装置のため終日使用可能。そのため、治療効果が高い。前歯の整列を行えるため、コンプレックスの早期解消につながる。
費用 ◎ 一般的に安い × やや高いが、2期治療(インビザラインfirstセカンドフェーズ)まで行う場合は割高感は減る。
食事 ◎ 装置を外して食べられる ◎ 装置を外して食べられる
歯磨き ◎ 装置を外して磨ける ◎ 装置を外して磨ける
痛み ▲ 少しある 〇 少ない
話し  × 話しにくい ▲ 少し話しにくい
装置が外れる ▲たまにある 〇 かなり少ない

お子様の2期治療(1期治療に続く永久歯の治療)

通常は、ある程度の永久歯がはえそろい、顎の成長が終わってから開始します。歯並びを整える仕上げの治療です。治療内容は大人の矯正と同じで、ブラケットを付けて行います。12歳~14歳頃始めますが、1期治療から連続して行う方が良いケースもあります。また、ケースによっては、顎の成長が完全に終わってから始めるほうがよい場合があります。特に、受け口が予想される場合には注意が必要です。

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